発達障害児のプレイセラピー 未分化な体験世界への共感からはじまるセラピー / 藤巻 るり 著

自閉症児とのプレイセラピーにおいて、治療者自身も自閉症児と同じように未分化な意識状態に入り込むという「地べた意識」が、自閉症児などの発達障害児が生きている世界を社会的文脈につなげる作業であることを明らかにする。本書は、こころにおける「二」の構造の成立という視点から、自閉症児とのプレイセラピーにおいて治療者自身も自閉症児と同じように未分化な意識状態に入り込むことがあることを述べる。筆者はそれを「地べた意識」と呼び、積極的な意義を認める。そして治療者が未分化な世界に共に入っていき、そこで感じることの意味をつかむことが、発達障害児が生きている未分化な体験世界を社会的文脈につなげる作業であることを明らかにする。<br>藤巻 るり 著
創元社
2020年10月
ハツタツ シヨウガイジ ノ プレイ セラピ− ミブンカ ナ タイケン
フジマキ ルリ
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