せん妄の緩和ケア 心理面への配慮 / 岸本 寛史 著

身体的要因や客観性を重視した終末期医療のケアのあり方に一石を投じる。患者の病歴や主観、周囲との関係性を重視する必要性を訴える終末期の患者の9割を以上にせん妄状態が見られるなか、その治療も主として抗精神病薬や鎮静薬などの薬物療法が中心となっている。しかし、緩和ケア病棟にて長年にわたり診療を続けている内科医である著者は、心理的側面への配慮は、身体的な要因で生じるせん妄でも必要と訴える。<br> 多くの事例を取り上げつつ、臨床現場で飛び交う病名や薬名も紹介しながら、医療関係者以外の方々にも、臨床場面が目に浮かぶように工夫している。<br>岸本 寛史 著
誠信書房
2021年02月
センモウ ノ カンワ ケア
キシモト ノリフミ
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