僕は偽薬を売ることにした / 水口 直樹 著

製薬会社の研究員だった著者が、偽薬をとおして現代医療の問題点を語る。薬科学の申し子が科学の向こう側を透視した超問題作。京大薬学系大学院を修了、製薬会社の研究員として薬品の開発を手がけた著者は、今、偽薬を売っている。それは偽薬が効くからだ。なぜ効くのか科学的には説明できないけれど、「プラセボ(偽薬)効果」という言葉があるくらい厳然と効く。なぜだろうと突き詰めて考えた時、科学の限界、科学に依拠する現代医療の限界、健康を求める現代人がむしろ不健康になってしまう思考のパターンに気づくことになる。そこに気づく人が増えれば、医療の形は大きく変わらざるを得ない。薬科学の申し子が、科学の向こう側を透視する超問題作。<br>水口 直樹 著
国書刊行会
2019年07月
ボク ワ ギヤク オ ウル コト ニ シタ
ミズグチ ナオキ
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