田舎はいやらしい 地域活性化は本当に必要か? / 花房 尚作 著

過疎地域在住12年の著者が、現地での調査やインタビューをもとに過疎地域の”本音と建前”を鋭く描き出す。私も都心で暮らしていた頃は、過疎地域の活性化は正論だと考えていた。過疎地域の発展は地域住民の幸せにつながると信じていた。そうした思い込みのようなものが、過疎地域での暮らしを通して少しずつ変わっていった。なぜなら、そこには変わらないことを望む人びとの姿があった。何一つ変わることなく、どこにも飛び立たず、廃れ、寂れ、衰えていくことを望む人びとの姿があった。地域の活性化が叫ばれている昨今の時局を鑑みて、そのような過疎地域の人たちについての研究を進め、過疎地域の活性化は本当に必要なのか、今一度考えてみたかった。<br>(第二部・第一章「地域の活性化は本当正しいのか」より)<br>花房 尚作 著
光文社
2022年01月
イナカ ワ イヤラシイ チイキ カツセイカ ワ ホントウ ニ ヒツヨウ カ
ハナフサ シヨウサク
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