散歩本を散歩する / 池内 紀 著
古今東西の「散歩本」の舞台を無類の散歩好き・<br><br>東京好きの著者が歩いた、45冊のイラスト付き町案内。四年ちかくにわたる月一度の散歩の記録である。ふだんはひとり散歩だが、月一度にはお伴がいた。<br>いや、こちらがお伴で、ご主人さまについて歩いた。幸田露伴、その娘の文、永井荷風、井伏鱒二、内田<br> 百〓……。なんとスゴイ人たちではないか。三遊亭圓生、小沢昭一、安藤鶴夫、滝田ゆう、江國滋……。<br> 甘いも酸いもかみわけたアッパレな大人たちだ。種村季弘、坂崎重盛、川本三郎、平松洋子……。三年<br> 会わなくても、会ったとたんにいつもどおりになる。<br><br>その人とともに、その人たちの歩いたところが散歩になった。(中略)お伴をしたおかげで、まるきり<br>気づかなった世界と生きた関係ができたような気がする。<br>池内 紀 著
交通新聞社
2017年06月
サンポボン オ サンポ スル
イケウチ オサム
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