キリスト教講義 / 若松英輔/著 山本芳久/著

「罪」は元来、人が「的外れ」に生きることを指した? 「悪」は「善の欠如」か、より能動的なものか。キリスト者二人の刺激的対談。文学者と哲学者による即興演奏的対談<br><br>愛とは? 恩寵とは? 天使とは?<br>二千年にわたるキリスト教の言葉をいま読もう。<br>二人のキリスト者の対話から、<br>日本発・新しい神学の胎動が始まる。<br><br>遠藤周作の親友だった井上洋治神父のもとで出会い、<br>四半世紀余にわたり友情を育んできた若松氏と山本氏。<br>自己愛と隣人愛、神秘と恩寵、天使と霊性、悪と聖。<br>トマス・アクィナスの古典から須賀敦子の文章まで、<br>古今の著作に拠って続く対話から立ち現れてくるのは、<br>「愛の言葉」の力と、キリスト教のダイナミズムである。<br>現代日本を代表するキリスト者二人がキリスト教二千年の叡智を紐解き、<br>今の我々の諸問題を照射していく様はスリリングだ。<br>これまでになかった、ユニークなキリスト教についての本である。<br><br><br>