心はすべて数学である / 津田一郎
複雑系研究の泰斗が、数学は人類共通の普遍的な心の表現であり、その普遍心が脳の発達を促す、という仮説を語り下ろした刺激的一冊。心はどこで、どうして生まれるのか?<br><br>無限、カオス、ゲーデルの不完全性定理。「不可能問題」に取り組む古今の数学者らの純粋な姿が、著者に確信的インスピレーションを与えた。「数学は心だ」。共通難問を追究する人類の数学的営みが脳を発達させ、記憶、思考・推論、感覚・知覚といった心の働きを生む。諸研究を用いて語られる「心」と「脳」の関係は、固いアタマに風穴を開けてくれる。世界最先端の数学者による思索の書。<br><br><br>津田一郎
文藝春秋
2023年04月
ココロ ハ スベテ スウガク デ アル
ツダ イチロウ
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