一九七二 「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」 / 坪内 祐三 著

あさま山荘、日の丸飛行隊、列島改造、ロマンポルノ――。生真面目さと娯楽志向が交錯する戦後史の分水嶺を、若い世代へと語り継ぐ。「一九七二年以前に生まれた人となら、歴史意識を共有出来る気がする」。札幌五輪、あさま山荘事件、ニクソン訪中など、エポックメイキングな数々の出来事で彩られたこの年は、六四年から始まった高度経済成長の激しい変化が完了し、大衆化社会へと突入していく戦後史の分水嶺となる一年だった。縦横無尽に資料を渉猟し、一九七二年以降に生まれた者たちとの歴史意識の橋渡しを試みた、著者の代表的時代評論書。<br>(解説・泉 麻人)<br>坪内 祐三 著
文藝春秋
2020年12月
イチキユウナナニ ハジマリ ノ オワリ ト オワリ ノ ハジマリ
ツボウチ ユウゾウ
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