高速戦艦「赤城」 1 / 横山信義

昭和一六年におこなわれた満州国を巡る日米間交渉は、互いの主張が平行線をたどったまま打ち切られた。日本の将来はどうなる?「戦艦などは、遠からず無用の長物になるはずだ」<br /><br />昭和一六年。満州国を巡る日米間交渉は、互いの主張が平行線をたどったまま打ち切られる。<br />米国はダニエルズ・プランのもと、四〇センチ砲装備の戦艦一〇隻、巡洋戦艦六隻をハワイとフィリピンに配備。アジア艦隊を増強して軍事的圧力をかけ続けた結果、西太平洋の緊張は極限に達していた。<br />この強大な国力に比するべくもなく、日本は戦艦の建造を断念する。海軍の主力を空母と航空機とすることで活路を見出そうとするが、航空機で戦艦に勝てるものなのかは確証が得られていなかった。<br />日米戦争が勃発すれば、敵の大艦隊が一気に日本本土へ迫り来るであろう。<br />連合艦隊は、この事態を食い止めることができるのか!?<br>横山信義
中央公論新社
2023年08月
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