墨子 / 金谷 治 訳

墨家の学団は春秋末期に墨子が創始し、戦国末まで儒家と思想界を二分するほどの勢力を誇ったが、秦漢の統一王朝成立とともに急速に衰え、思想界から姿を消した。 博愛主義(兼愛)を説き、侵略戦争を否定(非攻)する当時の異端思想であると同時に、その独特の思想に基づく武装防御集団を組織して各地の守城戦で活躍した。 本書は『墨子』の主要部分を抄録し、読み下し・口語訳・注釈・内容解説の順で配列した。巻頭解説は末永高康・広島大学教授による。<br>金谷 治 訳
中央公論新社
2018年02月
ボクシ
カナヤ オサム
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