理想の国へ 歴史の転換期をめぐって / 大澤 真幸 著

コロナ、ウクライナ。人類史レベルの転機の今こそ、「日本スゴイ」の虚妄を超えて新たなアイデンティティを。ラディカルな「憂国」。 コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻……人類史レヴェルの危機に直面し、私たちは正念場を迎えている。今こそどんな未来を選び取るのかが問われているのだ。この歴史の転換期にあたり、天皇論や三島由紀夫論など対話を重ねてきた二人の知性が、新たな日本のアイデンティティを模索した。蔓延する「日本スゴイ」論を、鍛え抜かれた言葉と思索の力で徹底検証。将来世代のことを視野に入れ、環境、ジェンダー、平和など、あくまで理想を追求し続けるために我々は何をなすべきか、国を愛するとはどういうことかをラディカルに問うた「憂国」の書。<br><br /> なお本書の元となった対話は、平成の天皇(現・上皇)が退位を宣言した後の二〇一九年一月、コロナ禍中の二〇二〇年八月および二〇二一年三月、そしてロシアのウクライナ侵攻最中の二〇二二年四月に行われた。<br>大澤 真幸 著
中央公論新社
2022年07月
リソウ ノ クニ エ
オオサワ マサチ
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