娼婦の本棚 / 鈴木 涼美 著

AV嬢、新聞記者を経て作家に。異色の経歴を持つ著者が、自らを「夜の闇に落ちきらない女」に育て、生き抜く力を与えた本を紹介する「この本は、これから身体を売ったり、嘘をついたり、悪い人に出会ったりするかもしれない、まさにアドレッセンスというものの中を突き進んでいく若いオンナノコたちに向けて書きました。私が私の青春を生き抜くために貪った本の中から、特に印象的なものを選び、私が付箋を貼っていたような痺れる一文をなるべくたくさん紹介しています。母がさりげなくそうしてくれたように、若さを持て余した誰かの本棚に忍び込ませることができたらいい。それがどこか何かのタイミングで、新しい読書に繋がったらもっといいし、朝まで生き延びる暇つぶしになったらいいし、暗い夜を逞しく歩いていくオンナノコたちにとって、浮き具になったり電灯になったり地図になったりすることもあるかもしれない、そんな風に思っています」<br><br />(「はじめに 時に夜があまりに暗く、字を照らす光がなくても」本文より)<br>鈴木 涼美 著
中央公論新社
2022年04月
シヨウフ ノ ホンダナ
スズキ スズミ
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