イケズな東京 150年の良い遺産、ダメな遺産 / 井上 章一 著

一極集中は是正される? 京都から東京に天皇が移った時代から、二度の五輪と万博まで。『京都ぎらい』著者と気鋭の建築家との対話。コロナ禍で東京一極集中の是正が叫ばれるが、事はそう単純ではないと井上氏。私たちの東京への思いは複雑で、長尺の歴史から捉える必要がある。そう、京都から東京に天皇が移り住んだ時代まで遡って。『京都ぎらい』の井上氏に対するのは、二都を往復する気鋭の建築家・青木氏。二度の東京五輪と大阪万博など、古今東西の都市開発のレガシーについて論じ合う。<br><br />博覧強記の二人の話は、天皇、GHQ、ナチスといった歴史の縦軸から、北京、パリ、ローマ、ロンドン、コペンハーゲンといった地理的な横軸までを駆け回る。また黒川紀章らの建築家論や、ゴジラ、寅さん、小津映画等の話題もまじえ、「愛される建築とは何か?」「日本と西洋、どちらが自由なのか?」という文化論を掘り下げる。<br>井上 章一 著
中央公論新社
2022年01月
イケズ ナ トウキヨウ
イノウエ シヨウイチ
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