疫病vs神 / 島田 裕巳 著
日本人は疫病を神として祀ることで、その災厄から逃れようとしてきた。流行する病と人々との闘いは、どのような歴史を辿ったのか。日本人はくり返し流行する疫病を神として祀ることで、その災厄から逃れようとしてきた。都の発展は病の流行を生み、疫病退散のために祇園祀りが行われた。また、ある種の疫病は「怨霊」として人々から恐れられてきた――。そこには、一神教の世界と異なり、多神教の日本だからこその疫神を祀るという行為がある。長い歴史の中で、日本人はどのように病と闘ってきたのだろうか。<br>島田 裕巳 著
中央公論新社
2020年09月
エキビヨウ VS カミ
シマダ ヒロミ
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