神になった日本人 私たちの心の奥に潜むもの / 小松 和彦 著

空海、崇徳院、将門、家康、西郷…。十一人の日本史のヒーローたち。誰が、なぜ、いつから彼らの魂を神として祀るようになったのか古来、日本人は実在した人物を死後、神へと祀り上げてきた。神社・仏閣に鎮座するのは、空海、安倍晴明、平将門、徳川家康、西郷隆盛、そして名もなき庶民である。しかし、実在すれば誰でも神になれるというわけではない。人が神になるためには、残された人びとが抱く、生前のその人物に対する畏敬や畏怖の念、後世にも伝わる「物語」が何よりも必要となる。十一人の著名な人物とかれらを祀る神社や仏閣を訪れ、「人神」たちに託された「物語」に耳を傾けながら、日本人の奥底に流れる精神を掴みだす。<br>小松 和彦 著
中央公論新社
2020年05月
カミ ニ ナツタ ニホンジン ワタクタチ ノ ココロ ノ オク ニ ヒソム
コマツ カズヒコ
/