悩めるローマ法王 フランシスコの改革 / 秦野 るり子 著

ヨハネ・パウロ2世以来38年ぶりに来日する法王となったフランシスコ。その虚像と実像を捉えバチカンのゆくえを縦横に描いた注目作就任当初は貧者に寄り添う姿勢や、「広報の達人」ともいえるシンプルな言動などでマスコミから高評を得、米フォーブス誌からは「世界で最も偉大な指導者」に選ばれていたフランシスコ。しかしその改革路線、重要な教義変更は、支持層と反対派の亀裂を招き、金銭スキャンダルや性的虐待の問題も起こり、混乱が生じている。<br><br />いま、フランススコのバチカンでは何が起きているのか。カトリック教会はどこへ向かおうとしているのか。<br><br><br /><br />著者は長年にわたりバチカンを取材し続け、内部事情にくわしく世俗的な問題や人事抗争なども目の当たりにしてきた。本書は「ミステリー小説で描かれる以上の面白さ」をたたえたフランシスコのバチカンを、登場史から現在までを視野に縦横に捉えていく。<br>秦野 るり子 著
中央公論新社
2019年10月
ナヤメル ロ?マ ホウオウ フランシスコ ノ カイカク
ハタノ ルリコ
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