東京懐かし写真帖 / 秋山 武雄 著
洋食屋店主がフライパンをカメラに持ち替えて、70年にわたり撮り続けた東京下町風景。江戸っ子の語り口とともに甦るあの頃の記憶。幼い頃に見た古き良き日本や東京の情景。著者の撮る写真には、記録性、技術の確かさに加え、温かい眼差しが感じられ、ほかに得難いものとなっている。それはひとえに、著者自身の、浅草の片隅で日々フライパンを振っている庶民の視点、温かい人柄、年齢を感じさせない感性の瑞々しさにほかならない。<br>読売新聞都民版で八年三〇〇回を数える名物連載「秋山武雄の懐かし写真館」から、選りすぐりの写真と逸話を通し、今は失われた、懐かしいあの頃が甦る。<br>秋山 武雄 著
中央公論新社
2019年06月
トウキヨウ ナツカシ シヤシンチヨウ
アキヤマ タケオ
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