インカ帝国 歴史と構造 / 渡部森哉
15世紀から16世紀にかけてアンデス地帯に台頭した巨大な政治組織、インカ帝国。文字を持たなかった文明の歴史と構造を探究する。古代アンデス文明の最終期、一五世紀に台頭した巨大な政治組織を、現在われわれはインカ帝国と呼んでいる。その領域は南北四〇〇〇キロに及び、およそ八〇もの民族集団を統治した。本書では当時の人々が使用した言葉と具体的なモノに着目し、個別的な分析を積み重ねながらインカ帝国の全体像を生き生きと再現する。ひいては、文字を持たなかったアンデス文明を普遍的な人類史的視野のもとに位置づけることを目指す野心的な試みである。<br>渡部森哉
中央公論新社
2024年05月
インカ テイコク
ワタナベ シンヤ
/