統帥権の独立 帝国日本「暴走」の実態 / 手嶋泰伸
陸軍の暴走をもたらし、帝国日本崩壊の最大要因とされる統帥権の独立。この通説を見直し、軍事の特殊専門意識から描く日本近代の通史帝国陸海軍の作戦行動の指揮・決定権限である統帥権。天皇大権に属し、その「独立」は内閣からの干渉を阻止した。そのため満洲事変以降、陸軍の暴走をもたらした最大の要因とされてきた。しかし近年、通説の見直しが進む。明治政府はなぜ「独立」を必要としたのか。否定論者がいながら、なぜ「独立」は維持されたのか。海軍の役割とは。本書は、軍事の特殊専門意識に着目、明治からアジア・太平洋戦争敗北までの通史を描く。<br>手嶋泰伸
中央公論新社
2024年02月
トウスイケン ノ ドクリツ
テシマ ヤスノブ
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