分断の克服1989−1990 統一をめぐる西ドイツ外交の挑戦 / 板橋拓己 著

ベルリンの壁崩壊後、ソ連の反対、英仏の大国ドイツ復活の危惧の中、なぜ統一はできたのか。激動の国際政治を最新の史料から描き出す一九八九年に「ベルリンの壁」が崩壊し、ドイツ統一への機運が高まる。だがソ連のゴルバチョフは統一に反対。英仏やポーランドも大国ドイツの復活を危惧し、米国のブッシュは冷戦の勝利とNATOの維持拡大を優先する。冷戦後の国際秩序について各国の思惑が交錯する中、「ヨーロッパの分断」を克服する外交を展開したのが、西ドイツ外相ゲンシャーだった。本書はドイツ統一をめぐる激動の国際政治を、最新の史料を駆使し描き出す。<br>板橋拓己 著
中央公論新社
2022年09月
ブンダン ノ コクフク 1989 カラ 1990
イタバシ タクミ
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