謎の海洋王国ディルムン メソポタミア文明を支えた交易国家の勃興と崩壊 / 安倍 雅史 著

バハレーンに残る世界最大の古墳群。今から4000年前、ペルシア湾の海上交易を独占し繁栄を極めた謎の海洋王国の興亡を解明する。2019年、ペルシア湾の島国バハレーンの古墳群が世界文化遺産に登録された。バハレーンには今から4000年前、南メソポタミアとオマーン半島、そしてインダス地域を結ぶ海上交易を独占して繁栄をきわめた海洋の王国・ディルムンの人々が、約7万5000基もの古墳を築いた。資源に乏しいメソポタミア文明を物流の面から支え、この文明の生命線を握っていたのが、ディルムンであった。この王国を築いた人々は、それまでほぼ無人の地だったバハレーンにどこから移住してきたのか? なぜ、紀元前1700年頃を境に急速に衰退し、王都や神殿が打ち棄てられ、巨大な王墓の建造が終焉を迎えたのか? 日本の発掘調査団の中心メンバーである著者が、最新の考古学的成果を踏まえ、ディルムン文明の起源と崩壊の謎の解明に挑む。<br>安倍 雅史 著
中央公論新社
2022年01月
ナゾ ノ カイヨウ オウコク デイルムン
アベ マサシ
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