写真論 距離・他者・歴史 / 港 千尋 著

ニエプスによる実験成功から二〇〇年、撮られる世界のほうが撮る人間をよく知っている画像の世紀に、撮るべきものは残っているのか。光で像を刻む! ニエプスによる実験成功から二〇〇年、常時接続されたカメラが見つめる日常は、刻一刻と「写真化」している。撮られる世界のほうが、撮る人間のことをよく知っている画像の世紀に、撮るべきものはまだ残っているだろうか。コロナウイルスの世界的流行が問う〈距離〉、再考を迫られる〈他者〉との関係、不透明な未来を前に〈歴史〉の鏡を探りつつ、その始まりから最先端までを、社会のなかに深堀りする写真論の挑戦。<br>港 千尋 著
中央公論新社
2022年01月
シヤシンロン
ミナト チヒロ
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