政治哲学講義 悪さ加減をどう選ぶか / 松元雅和
正しさではなく、悪さというネガから混迷の時代に灯火をともす、新たな政治哲学入門。ギリシア悲劇からトロッコ問題、正義論まで。正しさとは何かを探究してきた政治哲学。向き合う現実の世界は進むも退くも地獄、「よりマシな悪」を選んでなんぼ0 0 0 の側面をもつ。命の重さに違いはあるのか。汚い手段は許されるか。大義のために家族や友情を犠牲にできるか。本書はサンデルの正義論やトロッコ問題のような思考実験に加え、小説や戯曲の名場面を道しるべに、「正しさ」ではなく「悪さ」というネガから政治哲学へいざなう。混迷の時代に灯火をともす一書。<br>松元雅和
中央公論新社
2025年04月
セイジ テツガク コウギ
マツモト マサカズ
/