アファーマティブ・アクション 平等への切り札か、逆差別か / 南川文里

アファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)を導入したアメリカの試行錯誤の歴史を辿り、平等のために何をすべきか考える。「積極的差別是正措置」と訳されるアファーマティブ・アクション。入試や雇用・昇進に際して人種やジェンダーを考慮する実験的で論争的な取り組みだ。1960年代、公民権運動後のアメリカで構造的な人種差別を解消する取り組みとして導入されたが、「逆差別」「優遇措置」との批判が高まる。21世紀には多様性の推進策として復権するも、連邦最高裁は2023年に違憲判決を下した――。役目を終えたのか。平等のために何をすべきか。アメリカの試行錯誤の歴史をたどり考える。<br>南川文里
中央公論新社
2024年07月
アフア−マテイブ アクシヨン
ミナミカワ フミノリ
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