言論統制 情報官・鈴木庫三と教育の国防国家 / 佐藤卓己
「戦後のジャーナリズム研究で最も悪名高い軍人」である鈴木庫三とはどんな人物なのか。言論弾圧史の通説をくつがえす圧倒的な成果。戦後のジャーナリズム研究で、鈴木庫三は最も悪名高い軍人である。戦時中、非協力的な出版社を恫喝し、用紙配給を盾に言論統制を行った張本人とされる。超人的な勉励の末、陸軍から東京帝国大学に派遣された鈴木は、戦争指導の柱となる国防国家の理論を生み出した教育将校でもあった。「悪名」成立のプロセスを追うと、通説を覆す事実が続出した。言論弾圧史に大きな変更を迫った旧版に、その後発掘された新事実・新資料を増補。<br>佐藤卓己
中央公論新社
2024年05月
ゲンロン トウセイ
サトウ タクミ
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