「利他」の生物学 適者生存を超える進化のドラマ / 鈴木正彦
何でもありの進化競争。自然淘汰を生き延びたのは、「利他」に秀でた生物たちだった――知るほどにおもしろい進化生物学講義。生物の進化のメカニズムは、自然淘汰のなかで自らが生き残り、子孫を残して遺伝子をつなぐという「利己的」な動機に基づいて説明されることが多い。だとすれば、多くの種で観察される「利他的」な行動は、どのように説明すればよいのだろうか? 本書は、植物学者と動物学者がタッグを組み、その謎の答えに迫る。カギとなるのは「共生」という戦略である。互いの強みを融合し、欠点を補い合いながら自然淘汰に打ち克った生物たちのドラマをお届けする。<br>鈴木正彦
中央公論新社
2023年07月
リタ ノ セイブツガク
スズキ マサヒコ
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