物語チベットの歴史 天空の仏教国の1400年 / 石濱裕美子

古代チベットから、ダライ・ラマ政権の成立、モンゴルにおけるチベット仏教の隆盛、人民解放軍のラサ侵攻後の現代に至るまでの通史。軍事国家であったチベットはインド仏教を受容し、12世紀には仏教界が世俗に君臨する社会となった。17世紀に成立したダライ・ラマ政権はモンゴル人、満洲人の帰依を受け、チベットはアジアの聖地として繁栄した。しかし、1950年人民解放軍のラサ侵攻によりチベットは独立を失い、ダライ・ラマ14世はインドに亡命した。チベット仏教が欧米社会で高く評価されているため、チベット文化はかろうじて維持されているが、チベットの未来は今後どうなるのか?<br>石濱裕美子
中央公論新社
2023年04月
モノガタリ チベツト ノ レキシ
イシハマ ユミコ
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