日本の歴史問題 「帝国」の清算から靖国、慰安婦問題まで / 波多野澄雄
帝国の解体から東京裁判、靖国論争が始まる八〇年代、慰安婦や領土を巡り他国との軋轢が増す一〇年代まで、日本の歴史問題を一望する靖国神社、歴史教科書、慰安婦、領土、そして「犠牲者」個人への補償。戦後七五年を超えてなお残る歴史問題。なぜ「過去」をめぐる認識は衝突し、アジア太平洋戦争の「清算」は終わらないのか。本書では、帝国の解体から東京裁判、靖国論争が始まる一九八〇年代、慰安婦や領土をめぐり周辺諸国との軋轢が増す二〇一〇年代以降の歴史問題の全容を丹念に描出。名著『国家と歴史』を改題のうえ全面改稿し、歴史和解の道筋を示す。<br>波多野澄雄
中央公論新社
2022年12月
ニホンノレキシモンダイ
ハタノ,スミオ
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