大東亜共栄圏 帝国日本のアジア支配構想 / 安達 宏昭 著
アジアの経済的支配を目論んだ大東亜共栄圏構想。戦局悪化後、「アジア解放」を謳うなど変貌する。立案から破綻まで混迷の軌跡を描く大東亜共栄圏とは、第2次世界大戦下、日本を盟主とし、アジアの統合をめざす国策だった。それはドイツ・イタリアと連動し世界分割を目論むものでもあった。日本は「自存自衛」を掲げ、石油、鉱業、コメ、棉花などの生産を占領地に割り振り、政官財が連携し、企業を進出させる。だが戦局悪化後、「アジア解放」をスローガンとし、各地域の代表を招く大東亜会議を開催するなど変容し、迷走する。本書は、立案、実行から破綻までの全貌を描く。<br>安達 宏昭 著
中央公論新社
2022年07月
ダイトウア キヨウエイケン
アダチ ヒロアキ
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