親孝行の日本史 道徳と政治の1400年 / 勝又 基 著
儒教とともに伝わった孝。孝子表彰が盛んな江戸時代、軍国主義と結びついた近代を経て、高齢化社会の「孝行」とは。豊富な資料で探る孝とは、親を大切にすることで、儒教の基本的な徳目のひとつだ。儒教とともに日本に伝わり、養老律令では、孝行者の表彰が定められた。以来、孝子は周囲から尊敬される存在だった。江戸時代には表彰が盛んに行われ、多くの孝子伝が編まれた。しかし、戦後には軍国主義に結びついたとして否定される。それは、常に為政者の押しつけだったのか。豊富な資料で孝行を辿り、日本人の家族観や道徳観に迫る<br>勝又 基 著
中央公論新社
2021年11月
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