平沼騏一郎 検事総長、首相からA級戦犯へ / 萩原 淳 著
司法トップを歴任後、右翼団体を組織し政界進出。日中戦争下、首相に就くなど大きな足跡を残すが、陰謀家と断罪される。その実像とは司法と行政の頂点を極めた唯一の政治家・平沼騏一郎。東大を首席で卒業後、能吏の聞こえ高く、大逆事件を処理し、検事総長、大審院長を歴任。政界進出を目論み右翼団体・国本社を組織する。軍人らの期待を集め、日中戦争下、首相に就任。日米開戦後は重臣、枢密院議長として和平派へ。機会主義と映る行動から右翼に銃撃され、自宅放火にも遭った。本書は、天皇崇拝の国家主義者、陰謀家、A級戦犯として断罪され続けた平沼の実像を描く。<br>萩原 淳 著
中央公論新社
2021年08月
ヒラヌマ キイチロウ
ハギハラ アツシ
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