東京復興ならず 文化首都構想の挫折と戦後日本 / 吉見 俊哉 著

震災・戦災から高度成長、バブル、オリンピックまで、東京は破壊と大規模開発が繰り返されてきた。ありえたかもしれない東京の姿とは空襲で焼け野原となった東京は、戦災復興、高度経済成長と一九六四年五輪、バブル経済、そして二〇二〇年五輪といった機会を経るたびに、破壊と大規模開発を繰り返して巨大化してきた。だが、戦後の東京には「文化」を軸とした、現在とは異なる復興の可能性があった……。南原繁や石川栄耀の文化首都構想、丹下健三の「東京計画1960」など、さまざまな「幻の東京計画」をたどりながら東京の未来を構想する。<br>吉見 俊哉 著
中央公論新社
2021年06月
トウキヨウ フツコウ ナラズ
ヨシミ シユンヤ
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