思い出の屑籠 / 佐藤愛子
祝百歳! 生まれて最初の記憶から、父母の愛に包まれた限りなく幸福だった幼き頃。思い出の欠片が呼び起こす「アイちゃん」の物語。著者が生まれてから小学校時代まで、両親、姉、時折姿を現す4人の異母兄、乳母、お手伝い、書生や居候、という大家族に囲まれた、甲子園に近い兵庫・西畑の時代を、思い出すままに綴る。『血脈』など、著者の自伝的作品では触れられることのなかった秘蔵のエピソードが満載。幼い「アイちゃん」目線で、“人生で最も幸福だった時代”の暮らしぶり、人間模様を活写する。<br /><br />*目次*<br /><br />モダンガールが来たァ/サンタクロースはいなかった/ばあやの鼻<br /><br />/嘘について/全生涯で一番の幸福/なんでこうすぐに涙が出るのか!/お遊戯会/イロハのハッチャン/そしてばあやはいなくなった/安モンはおいしい/ハナはんのハナ/長男なのに名は八郎/はじめての敵意/海の色<br>佐藤愛子
中央公論新社
2023年11月
オモイデ ノ クズカゴ
サトウ アイコ
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