忘れ得ぬ人 忘れ得ぬ言葉 / 五木寛之
呟くようにもれた言葉をふと思い出し、手紙のなにげない一行に心を打たれる――九二歳の作家が昭和をともに生きた人々を語る四六編。遠くなったあの時代が、活き活きと、温かく胸を満たす――。「チグハグさ」が魅力の寺山修司の才能、小林秀雄が漏らした死の真実、墓場までイメージを背負って去った八千草薫、徹夜麻雀で見せた秋山庄太郎の悪ガキ振り、瀬戸内寂聴との長く不思議な縁、徳大寺有恒がヤクザ映画の主人公のように放った一言、追放者である人間の印を「刻印」された三木卓――。甦る昭和の思い出46編。<br>五木寛之
新潮社
2025年01月
ワスレエヌ ヒト ワスレエヌ コトバ
イツキ ヒロユキ
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