私の親鸞 / 五木 寛之 著

隠れ念仏の里の親鸞像、マウイ島で見た無数の卒塔婆、浩々洞で語られた『歎異抄』……孤独なときに現れる、わが心の内の親鸞を語る。弱った心にやさしく沁みるとっておきの親鸞。「自分は人間として許されざる者である」――心の中に孤独を抱きながら、二十代を過ごし、やがて三十歳を過ぎた頃、偶然に出会った親鸞の言葉。その時、なぜ私は「ああ、この人は自分のことを分かってくれる」「とりあえず、自分も生きていくことが許される」と思えたのか。その思想を追い続けて半世紀、わが心の内の親鸞を語る。<br>五木 寛之 著
新潮社
2021年10月
ワタシ ノ シンラン
イツキ ヒロユキ
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