言論統制というビジネス 新聞社史から消された「戦争」 / 里見 脩 著
「軍部にペンを折られた」は?だった。「報道報国」を掲げ、権力と一体化して部数拡大と特権獲得を図った新聞社の「不都合な真実」。「権力とメディアの癒着」――その原点は戦時統制にあり! 「軍部の弾圧でペンを折らざるを得なかった」は虚構だった。「報道報国」の名の下、部数を貪欲に追い求めた新聞社は、当局に迎合するだけの記者クラブを作り、唯一の統制機関「内閣情報局」に幹部を送り込んだ。そして、ライバル紙を蹴落とすために地方紙大合併を仕掛け……。戦争を利用し尽くしたメディア暗黒史。<br>里見 脩 著
新潮社
2021年08月
ゲンロン トウセイ ト イウ ビジネス
サトミ シユウ
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