尊皇攘夷 水戸学の四百年 / 片山 杜秀 著

幕府を倒し、この国を近代に導いたのは血塗られた思想である水戸学だった! 徳川光圀から三島由紀夫まで、系譜をすべて解き明かす。天皇が上か、将軍が上か? 明治維新は、水戸学の究極の問いから始まった。「水戸黄門」徳川光圀が天皇に理想国家の具現を見た中国人儒者・朱舜水を師と仰ぎ、尊皇思想が生まれる。幕末、挙国一致の攘夷を説く水戸の過激派・会沢正志斎の禁書『新論』が志士たちを感化し、倒幕への熱病が始まった。そして、三島由紀夫の自決も「天狗党の乱」に端を発していた。日本のナショナリズムの源流をすべて解き明かす!<br>片山 杜秀 著
新潮社
2021年05月
ソンノウ ジヨウイ
カタヤマ モリヒデ
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