「身軽」の哲学 / 山折 哲雄 著

後半生は、少しずつ重たいものを脱ぎ捨てていけばいい。旅と「ひとり」を愛した西行、親鸞、芭蕉、良寛らに学ぶ「解放」の生き方。よく生きたのだから、そろそろ鎧を脱いで気楽にならないか。人は、後半生になると重荷を下ろしたくなるものだ。西行、親鸞、芭蕉、良寛に共通するのは、人生の折返し点を過ぎ、歌や句に傾倒していったこと。肩にのしかかった責務や思想、人間関係などから解き放たれ、旅に出て「うた」をつくった。孤独を楽しみ、軽やかな自由の世界にあそんだ。『「ひとり」の哲学』に続く、心にしみる人生論。<br>山折 哲雄 著
新潮社
2019年05月
ミガル ノ テツガク
ヤマオリ テツオ
/