謎とき『風と共に去りぬ』 矛盾と葛藤にみちた世界文学 / 鴻巣 友季子 著
これは恋愛小説ではない。分裂と融和、衝突と和解――現代をも照射する仕掛けに満ちた大長編を、作者の書簡等も交え精緻に読み解く。それは時代の先端にして、生まれながらの古典だった。『風と共に去りぬ』は恋愛小説ではない。分裂と融和、衝突と和解、ボケとツッコミ――高度な文体戦略を駆使して描かれたのは、現代をも照射する壮大な矛盾のかたまり。全編を新たに訳した著者ならではの精緻なテクスト批評に、作者ミッチェルとその一族のたどってきた道のりも重ね合わせ、画期的「読み」を切りひらく。<br>鴻巣 友季子 著
新潮社
2018年12月
ナゾトキ カゼ ト トモ ニ サリヌ ムジユン ト カツトウ ニ ミチタ
コウノス ユキコ
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