日本はなぜ開戦に踏み切ったか 「両論併記」と「非決定」 / 森山優
大日本帝国の「国策」をめぐり、昭和十六年夏以降、陸海軍や外務省の首脳が結果的に開戦を選択する意思決定プロセスを丹念にたどる。矛盾だらけの文書、決められない組織。「国策再検討」の迷走は昔話ではない! 第三次近衛内閣から東条内閣まで、大日本帝国の対外軍事方針である「国策」をめぐり、陸海軍省、参謀本部、軍令部、外務省の首脳は戦争と外交という二つの選択肢の間を揺れ動いた。それぞれに都合のよい案を併記し決定を先送りして、結果的に対米英蘭戦を採択した意思決定過程をたどり、日本型政治システムの致命的欠陥を指摘する。<br>森山優
新潮社
2012年06月
ニホンワナゼカイセンニフミキツタカ
モリヤマ,アツシ
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