この村にとどまる / マルコ・バルツァーノ

美しい湖の底に、忘れてはいけない村の記憶がある。独伊とファシズムに翻弄された村を描く、イタリア・ストレーガ賞最終候補作。この美しいダム湖の底に、忘れてはいけない村の歴史が沈んでいる。北イタリアチロル地方、ドイツ語圏の一帯はムッソリーニの台頭によりイタリア語を強制され、ヒトラーの移住政策によって村は分断された。母語を愛し、言葉の力を信じるトリーナは、地下で子どもたちにドイツ語を教え、ダム建設に反対する夫とともに生きてゆくのだが……。イタリア文学界の最高峰、ストレーガ賞の最終候補作。<br>マルコ・バルツァーノ
新潮社
2024年01月
コノ ムラ ニ トドマル
マルコ バルツア−ノ
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