最後に「ありがとう」と言えたなら / 大森 あきこ 著

亡夫に頭を撫でてほしい妻。子供が覚えているお母さんの匂い。何度も抱っこされた小さな亡骸……納棺師が涙した家族のお別れの物語。死は別れではなく始まり――4000人以上を見送った納棺師が思わず涙した家族の物語。なくなった夫に頭をなでてほしいと願った妻。姉弟が覚えているお母さんのいいにおい。お気に入りの洋服を着て何度もだっこされた小さな“なきがら”――故人を棺へと移す納棺式に、ひとつとして同じものはない。生と死のはざまのごく限られた時間に、家族は絆を結び直していく。ベテラン納棺師が目頭を熱くした宝石のような実話集。<br>大森 あきこ 著
新潮社
2021年11月
サイゴ ニ アリガトウ ト イエタナラ
オオモリ アキコ
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