銀座「四宝堂」文房具店 / 上田健次 著

離れて暮らす祖母から貰った万年筆に亡くなった元妻と作った絵葉書――。文房具に秘められた大切な人との思い出に、いつまでも涙が止まらない。情に厚い文房具店の店主が悩める客の心を解きほぐしていく感動の物語。いつまでも涙が止まらない―― <BR><BR> 銀座のとある路地の先、円筒形のポストのすぐそばに佇む文房具店・四宝堂。創業は天保五年、地下には古い活版印刷機まであるという知る人ぞ知る名店だ。<BR><BR>店を一人で切り盛りするのは、どこかミステリアスな青年・宝田硯。硯のもとには今日も様々な悩みを抱えたお客が訪れる――。<BR><BR>両親に代わり育ててくれた祖母へ感謝の気持ちを伝えられずにいる青年に、どうしても今日のうちに退職願を書かなければならないという女性など。<BR><BR>困りごとを抱えた人々の心が、思い出の文房具と店主の言葉でじんわり解きほぐされていく。<BR><BR>いつまでも涙が止まらない、心あたたまる物語。<br>上田健次 著
小学館
2022年10月
ギンザ シホウドウ ブンボウグテン
ウエダ ケンジ
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