私版 京都図絵 / 水上 勉 著

『雁の寺』『五番町夕霧楼』『金閣炎上』他、京都を舞台にした水上作品はいかにして生まれたか――。9歳で京都の寺に預けられ21歳まで過ごした想い出の地を、往時を回想しながら巡る。自筆挿絵10点も掲載。作家人生の礎となった地を、随筆と絵で辿る <BR><BR> 『雁の寺』『五番町夕霧楼』『金閣炎上』他、京都を舞台にした水上作品はいかにして生まれたか――。<BR><BR>僅か九歳で京都の寺に預けられた著者が、精神形成期を過ごしたこの地を、《愛憎もつれあって、悲しみも喜びも、吸いこんでいるつめたい土壌の街だけれども、いつまでたっても、この古都は私から消えぬ。》と綴る。<BR><BR>往時を回想しながら六孫王神社、五番町遊廓、今宮神社、相国寺塔頭瑞春院、衣笠山等持院、東山二条産寧坂、千本丸太町、保津峡、嵯峨鳥居本、大原桂徳院と十の地を巡り、自ら絵筆を揮い、街々の景色を描いた挿絵も掲載。<br>水上 勉 著
小学館
2020年01月
シハン キヨウト ズエ
ミズカミ ツトム
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