杉原千畝 六千人の命を救った外交官 / 渡辺 勝正 監修

命をかけてビザを発給し、六千人をこえるユダヤ人難民を救った外交官・杉原千畝。戦後、イスラエルをはじめ多くの国から表彰を受け、世界中の教科書で取り上げられる、国際化時代の旗手、杉原の決断の人生を描く。外交官・杉原千畝は、1940年リトアニアで、ナチスの迫害から逃れようとしたユダヤ人難民に、人道的立場から独断でビザを発給し六千人を超える人々の、尊い命を救いました。戦後、独断の責を問われて外務省から解職。しかし、イスラエル政府から送られた『諸国民の中の正義の人』賞を始め、西欧諸国から多くの表彰を受けました。もしあのとき、杉原が外務省の命令通り、ビザ発給を拒否してユダヤ人を見殺しにしていたら、戦後日本は、世界中の国から猛烈な非難を受けていたでしょう。杉原は、ユダヤ人の命と同時に日本をも救ったのです。人権と国際協調の時代の新たな旗手として、杉原千畝は、世界中の教科書で大いに取り上げられることでしょう。<BR><br>渡辺 勝正 監修
小学館
2001年12月
スギハラ チウネ
ワタナベ カツマサ
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