本のなかの少女たち / 津島佑子

時代を越え、国や言語を越えて読者の心に生命力を伝えてくる、本の中の少女たち。斬新な切り口と丁寧な読み解きで古今の名作が甦る。子供の頃からの読書体験で、心から共感できる少女の少なさを強く感じていた。しかしまた時に納得できる「少女」に出会える喜びもあった――<br>そう回想する著者・津島佑子自身、自らが「少女」だったと確信を持ってはいないのだ。<br>「少女」とはいったい誰のことなのか?<br>どのように描かれた「少女」なら実在感を感じられるのか?<br>自らの作品で「少女」に愛着を抱いて描いてきた作家が、「本のなかの少女たち」を追ってみることを心に決め、「少女」そのものをテーマに新鮮な切り口で古今の名作を再び繙く。<br>再読を経て得られた新たな発見、洞察、感動を綴った、誰もが楽しめる読書エッセイ。<br>津島佑子
講談社
2025年06月
ホンノナカノシヨウジヨタチ
ツシマユウコ
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