わが別辞 導かれた日々 / 水上勉

小林秀雄、大岡昇平、そして中上健次ーー。冥界に旅立った師友への感謝と惜別の情。生涯を文学に捧げた作家による、珠玉の追悼文集。昭和51年(1976年)没の檀一雄、舟橋聖一から平成6年(1994年)没の吉行淳之介まで、冥界に先に旅立った22人の師友に捧げられた感謝と惜別の情。<br>若き日より老年に至るまで文学を自らの道と定めて険しい道を生きた作家・水上勉が、文学についての語らい、旅、酒席やゴルフなど、さまざまな時間をともに過ごした文士たちを想い、心を込めて綴った追悼文集の白眉。<br>とくに小林秀雄に7篇、大岡昇平と中上健次には5篇が捧げられており、著者より年長年少を問わないその交わりの深さと追悼の念の痛切さに、読む者として感慨を禁じえないのである。<br>水上勉
講談社
2025年03月
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