平安京の下級官人 / 倉本　一宏　著

長年昇進を望みながら叶わなかった下級官人。宮廷を襲った疫病。闘乱に明け暮れる人々……。古記録から平安京の息吹を伝える一冊。平安のお役人もつらかった？<br>古記録から浮かび上がる庶民たちの人生！<br><br>五位以上の貴族と六位以下の下級官人たちの埋めがたい格差、下人同士の闘乱、平安京を彩る諸芸の人びと――。<br>平和で優雅な時代の苛酷な日常を描き出す一冊。<br><br>・上級貴族の邸第は一町四方、下級官人は四分の一町四方が標準<br>・下級官人は、家に築地塀を築いたり、檜皮葺にすることは禁止<br>・親が下級官人であれば、出世は事実上閉ざされていた<br>・任官を切々と訴える書家の申文<br>・官符を偽作した七十六歳の涙<br>・清少納言の兄の殺害事件<br>・道長邸で盗まれた二千両<br>・下級官人たちの抗議の訴え<br>・疫病に襲われた平安京の感染対策<br>・鴨川洪水の被害<br>・死穢は三十日の忌み<br><br>倉本　一宏　著
講談社
2022年01月
ヘイアンキヨウ　ノ　カキユウ　カンジン
クラモト　カズヒロ
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