溶ける街透ける路 / 多和田 葉子
ブダペスト、ボルドー、アウシュヴィッツ、アンマン、ニューヨーク――世界をめぐって自作を朗読し、読者と対話をした一年半の記録。――わたしの旅は言葉の旅でもある。多言語の中を通過しながら、日本語の中をも旅する――<br>「エッセイの元祖」モンテーニュ縁のサンテミリオン、神田神保町を彷彿させる「本の町」ヴュンスドルフ、腕利きのすりが集まるバーゼル、ヘルダーリンがこもったチュービンゲン、エミリー・ディキンソンが生涯過ごしたアマスト、重い記憶を残すアウシュヴィッツ。ブダペストからリガ、アンマンまで、自作の朗読と読者との対話をしながら世界四十八の町を巡り、「旅する作家」が見て、食べて、出逢って、話して、考えた。心と身体を静かに揺さぶる、五十一の断章。<br><br>多和田 葉子
講談社
2021年07月
トケル マチ スケル ミチ
タワダ ヨウコ
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