手の倫理 / 伊藤 亜紗 著
「さわる」と「ふれる」の違いはなにか。「ふれる」と「ふれられる」の間にはどんな関係があるのか。触覚が創り出す人間関係の可能性人が人にさわる/ふれるとき、そこにはどんな交流が生まれるのか。<br>介助、子育て、教育、性愛、看取りなど、さまざまな関わりの場面で、<br>コミュニケーションは単なる情報伝達の領域を超えて相互的に豊かに深まる。<br>ときに侵襲的、一方向的な「さわる」から、意志や衝動の確認、共鳴・信頼を生み出す沃野の通路となる「ふれる」へ。<br>相手を知るために伸ばされる手は、表面から内部へと浸透しつつ、相手との境界、自分の体の輪郭を曖昧にし、新たな関係を呼び覚ます。<br>目ではなく触覚が生み出す、人間同士の関係の創造的可能性を探る。<br>伊藤 亜紗 著
講談社
2020年10月
テ ノ リンリ
イトウ アサ
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